顔の筋肉の動きと肩関節の腕をあげると抜けたような鈍い痛さが出る

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捻挫を含めた古傷は、厄介です。
治ったと思われても後々違う場所で症状が出てくることがあります。
捻挫や古傷は痛いときには、体を歪めてバランスをとります。

この姿勢が長く続くと痛みがなくなっても安定してしまいます。
治ったように見えても古傷の刺激が続くと違う場所にいろいろな症状が現してくる場合があります。

ある時疲労がたまり、突然出てきたかのように見えるダルさや痛み。
カラダの不調和。
その原因が古傷だったりします。

先日私の師匠が研修会のモデルの方で中学生の頃から笑うと左の口角が付からが入らず上がらなくて笑うと左右違った形になるというもの。
ホホの筋肉の問題でしたが小学生時代に交通事故で手術した傷痕にお灸をして改善させました。

その後、それに関連する首と手首に鍼をして誰もが分かるほど改善し古傷の影響を再確認したものです。
ちょっと専門的になりますが鍼灸の経絡治療でいう本治が本来の問題点への治療。
時間とともに歪んで出てきた症状が標治。

この場合は、肘のお灸が本治。
時間とともに出てきた症状・・・顔に力が入らず笑うと左右不均衡。
鍼をした場所が手首のコリと翳風というツボの鍼が標治ということになります。

肩が凝る状態にもいろいろな意味があります。
まだ修行時代に肩コリで来院された方がいました。
師匠は、ササッと触診して鍼をした場所が「足の三里」のみでした。

患者さんも私も実は唖然としました。
何で肩コリで来院されたのに「足の三里」だったのですかと聞きました。
足の三里に反応があり、おそらく胃が肩を圧迫した状態だったのだろうと。
確かに見事に肩コリ感は解消していました。

この場合、肩を施術して胃を動かすイメージでも改善したと思います。
問題点を動かすという意識では、師匠のポイントの絞り方は大正解です。
こういうことも経験を積んだから推測できることですが、まだ当時は、全く理解できませんでした。

kyu1

施術中にフッと思い出したように話してくれる方もいます。
仕事で荷物運びがあり、久しぶりに運動したような筋肉の張りで鍼をご希望の方でした。
一通り全身指圧をし筋肉のバランスをチェックしました。

チェックしている最中に「そう言えば半年前に重いものを押して移動させようとしてタイミングがズレて肩関節を痛めてしまったことがあります。」

その話を参考に詳しく診せていただきました。
上腕三頭筋の一部分が凹んでいて「虚」の状態になっていました。

痛みがいつまでも良くならないので病院に行って検査してもらったそうです。
肩関節の靭帯の一部が細くなっているのでこれが原因だろうと。
ただあまり動かさないでくださいと言われて半年が経ってしまいました。

腕を上げると部分的に鈍い痛みがありました。
上腕三頭筋の一部分が凹んでいて「虚」の状態になっているところを押さえながら動かすと痛みがありません。
虚の状態が変化すれば改善するなと思いました。

虚と呼ばれる時間が経ってしまった凝りは、固くなってしまっています。
押したり揉んだりしても鈍だったり感じが出てきません。
こういう時は、鍼で随鍼術と呼ばれる手技で変化させました。

その後動かしてもらうと違和感がある程度に改善していました。
半年経って1回で良くなるわけでもなく、翌日以降の状態を診ながら調整しました。半年できるだけ動かさなかったので筋力は反対側と比べると落ちていました。

関節の周りは筋力が支えています。
肩関節も膝関節も筋力が落ちると支えられず動かすと痛みが起きます。
痛いので動かさないと、筋力が落ちて、また痛むという負のスパイラルが出てきます。

虚のツボを変化させるのと抵抗運動の併用が必要となります。

運動と言っても日常のちょっと動きを多くするだけで、ずいぶんと変わってきます。
年令に関係なく、意識してそれほど無理せず一週間もあれば実感できるほど筋力が出来ます。

この方の場合は、肩の虚の治療と日常の運動で改善しました。

問題点の足首のお灸や鍼がオススメです。

肩凝り、肩の痛み、背中の凝り、腰痛、脚の痛みなど筋肉の痛みの半分以上は、痛んでいるとされる場所と全く違う場所にあることが多いです。

また古傷が問題点となって胃潰瘍などの引き金になっていることもあります。
古傷は実際の傷の痕の他、精神的な傷もポイントとなります。

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