指圧と鍼灸のツボの状態・虚には補い、実には瀉す

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東洋医学と呼ばれる鍼灸や指圧、按摩などの診断法があります。
脈診、腹診、背中の候背診、切経など触ってカラダの状態を把握します。
経絡と呼ばれ皮膚や筋肉の虚実を診るのです。

虚が気の不足で、実が気の過剰と呼ばれ裏表です。
実際には、実が新しいコリの状態で虚はコリが時間が経って変化した状態と言ってもいいです。
これに日常の姿勢などを加味して歪みをチェックして負担のかかっている場所を求めていきます。

実のところは、触ったり押したりすると痛みに近い感じがある場所です。
触ってみると腫れた状態に近いです。
虚の状態は、弾力がなくなった筋質に感じます。

言葉的には実は瀉し、虚は補う方法を鍼灸や按摩指圧では行います。
実の手技は、摩ったり叩いたり、軽めの揉みになります。
虚は、手技では持続的な指圧の方法を取ります。

いわゆる体力のない人や皮膚や筋肉が柔らかいタイプの方の補法は、手のひら療法や接触鍼、温灸などを使うこともあります。体力のある方は、指圧を使います。

虚とは力の無くなった状態というより固くシコった状態。それが進むと空虚な状態になります。
鍼をしてもスカスカした状態で異物感もない状態です。

肩こりに例えてみますと、実の状態の肩こりとは、パンパンに張り詰めて皮膚も筋肉も張りつめた状態です。
虚の状態の肩こりは、慢性状態になってしまいカラダが全体が鈍い、肩こりもドンヨリとしたなんとも重苦しいような肩こりと言ってもいいです。

触っても鈍くてもう少し圧してもらいたい感じが虚の状態です。
まさにもう少しエネルギーを入れてほしいと思うような感じです。
実の状態は、発散させる感じで施術します。

この分け方は、専門家でも異論があるかもしれません。
「実」は元気な人で「虚」は虚弱の人のようなイメージです。
施術の時の診断法では、この分け方を使いますが虚弱の人のカラダに虚実があり、元気な実証タイプと呼ばれている人にもカラダのどこかしらに虚実があります。

この状態に優先順位をつけた方がいます。
私の師匠です。
4つのタイプに分けて使うべきツボの順位と診断法を確立しました。
これは、長年臨床を続けている方には、ツボの変化をとらえますので強く納得できることかと思います。
虚実という体質状態とその体質の虚実を整理して、施術の補法、瀉法を使い分けていきます。

鍼灸は、鍼と灸を使い分けます。
鍼でも補瀉の使い方があり、灸も補瀉の使い方があります。
体質を加味すると湿っぽい肌には、お灸が心地よく、固い筋肉質には、鍼が心地よく感じるはずです。
その人の体に合った方法をチョイスして使いこなす作業になります。

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